国際交流基金マドリード日本文化センターは、日本の文化的伝統をテーマとしたオンライン講演シリーズ「DENTO」を開催いたします。第1回となる本講演では、京都の伝統的な町家住宅であり、日本の都市建築史における重要な歴史的参照点の一つである「京町家(きょうまちや)」の世界に迫ります。
 
日本人は古来より、自然に対して深い敬意を抱いてきました。この価値観は文化のさまざまな側面に影響を与え、建築にも自然な形で反映されてきました。西洋においても、モダン・ムーブメントを代表する建築家の中には、日本建築に強い関心を寄せ、日本人の精神性を表現する永続的な源泉としての自然の重要性を理解した人物がいました。たとえば、リチャード・ノイトラが提唱したバイオリアリズムの思想は、日本建築における室内空間と庭との内在的な関係と密接に結びついています。また、ルドルフ・シンドラーは、日本建築の気候的要素に対するモダンな建築言語の創出に貢献しました。さらに、アントニン・レーモンドは、その生涯と作品を通して、西洋と日本という二つの地平の融合を体現し、自然への一貫した関心を表現しました。
 
本講演では、セビリア大学のホセ・マヌエル・アルモドバル・メレンド教授が、京都の伝統的住宅様式である京町家を代表的事例として取り上げ、日本の伝統建築が有する環境的・文化的価値、そしてそれらと西洋建築との対話について考察します。
 
日本建築において、伝統・自然・近代性がいかにして交差し、結びついているのかを発見する貴重な機会です。
 
オンライン講演会 詳細
講演タイトル: 日本の伝統建築における文化的・環境的価値と西洋との対話  ‐京町家を事例として ‐
開催日:2026年3月12日(木)
時間:18:00(中央ヨーロッパ時間 CET/UTC+1)
所要時間:講演約70分+質疑応答(全体で最大2時間)
使用言語:スペイン語
開催形式:Zoom Webinar によるオンライン開催
参加費:無料(定員に達し次第締切)

※参加には事前登録が必要です。以下のリンクよりお申し込みください。 
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_HOMYxhY6R9yCorytE0YTNQ


講師紹介:

ホセ・マヌエル・アルモドバル・メレンド
セビリア大学教授。同大学において、東アジア研究学士課程および建築高等技術学校(ETS de Arquitectura)で教育・研究活動に従事している。1997年にセビリア大学にて建築学士号を取得、2000年に同大学より建築学博士号を取得。1999年にはアンダルシア国際大学にて再生可能エネルギー分野の修士号を取得した。
欧州連合(EU)の助成による研究プロジェクトや、メキシコ、ブラジル、ペルーなどのイベロアメリカ諸国の大学との国際共同研究を主導・参加。これまでに、神戸芸術工科大学、神田(日本)、滋賀県立大学(日本)、清華大学、南京大学、同済大学(中国)、ならびにUCLA、コロンビア大学、カリフォルニア州立工科大学ポモナ校、ローレンス・バークレー国立研究所(米国)など、アジアおよび米国の多数の大学・研究機関で客員教授を務めてきた。
建築遺産、パッシブソーラーデザイン、都市生態学、建築環境を専門とし、これまでに8冊の著書(共著含む)および40本以上の学術論文を発表。セビリア大学語学研究所にて、日本語、中国語、ポルトガル語の修了資格を取得している。

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