今回の連続オンライン講演会は、マドリード、メキシコ、リマ各日本文化センター共催で、各拠点に所縁のある南蛮漆器をめぐる文化美術交流の軌跡をリレー講演会の形式で掘り下げるものです。国際交流基金ならではの横の拠点間のつながりをもってして可能となる事業を皆様ぜひお楽しみください!
 
概要:16世紀から18世紀の南蛮漆器の中南米への影響およびそれを可能にした歴史的経緯について考察するリレー講演会となります。この時期、アジアの拠点マニラと中南米を結んだ物流ルート、Galeón de Manila (マニラ・ガレオン船)をたどり、南蛮漆器(輸出用の漆器)が日本からアメリカ大陸を経由してスペインに入っていった経緯を探ります。

詳細および参加申し込み(無料)に関してはこちらのサイトをご覧ください。

なお、今回のリレー講演会はメキシコ日本文化センターの公式facebookにおいてライブ配信でご覧いただくこともできます。
 
連続講演会スケジュール:

1.16世紀から18世紀の貿易事情について
1-1マニラ・メキシコ間の16から18世紀の貿易: クリスティーナ・バロン・ソト講師 (イベロアメリカーナ大学-メキシコ)
 1-2メキシコ(ヌエバ・エスパーニャ副王領)・リマ(ペルー副王領)間の16から18世紀の貿易: マリアノ・ボニアリアン講師(アルゼンチン国立科学技術研究評議会 CONICET) 担当拠点: メキシコ日本文化センター      2024/01/24 (水)18時半~(CET)
 
2. 日本の漆芸、蒔絵、螺鈿について
漆芸家 室瀬和美講師 室瀬祐講師
担当拠点: マドリード日本文化センター      2024/01/31(水)16時~(CET)
 
3. マニラ経由で太平洋、大西洋を超えスペイン帝国に渡った南蛮漆器: 川村やよい講師 (オビエド大学)
 担当拠点: マドリード日本文化センター      2024/02/07(水)18時半~(CET)
 
4.南蛮漆器の影響を受けたヌエバ・エスパーニャ副王領時代の工芸(メキシコラッカー、エンコンチャド絵画):ソニア・オカーニャ・ルイス講師 (フアレスタバスコ自治大学―メキシコ)
担当拠点: メキシコ日本文化センター        2024/02/21(水)18時半~(CET)
 
5.南蛮漆器の影響を受けたペルー副王領の工芸(バルニス・デ・パスト)
5-1. マリア・セシリア・アルバレス・ホワイト講師( ロスアンデス大学‐コロンビア)
5-2. マリア・ピラール・ロペス・ペレス講師(コロンビア国立大学)  担当拠点:リマ日本文化センター        2024/02/28(水)18時半~(CET)