今や世界を席巻する文化となった日本の「マンガ」。
先日、2020年6月21日に開催されたコロキウムには日本の漫画家である山田玲司氏ときたがわ翔氏をお招きして、20世紀における日本のマンガの大きな転換点となった3人の作家の起こした革命的な技法とアティテュード、そしてその影響について、漫画の歴史を紐解きながらたっぷりと解説していただきました。
 
案内人兼通訳はスペインにおける日本のマンガ翻訳の第一人者であるマルク・ベルナベ氏。
ベルナベ氏には日本とスペインのマンガ事情の違いを含め、日本のマンガの真髄と歴史について、2人の日本人漫画家と鼎談していただきました。
 
コロキウムの動画はこちら:

主な内容は先ず「ブラックジャック」「火の鳥」で有名な、日本の漫画の基礎を作った手塚治虫の起こした偉業について。
次にその手塚を踏まえてバンドデシネを取り入れた「AKIRA」の大友克洋の革命について。
そしてその2人の型を引き継ぎつつ新しい漫画表現を確立した「ドラゴンボール」の鳥山明の起こした革新について。
 
世界的にも有名な3人の作家の起こした革命を、日本の漫画家とスペインの日本漫画第一人者が、わかりやすく、深く、そしてなによりおもしろく、語り尽くします。
 
イベント情報
開催日: 2020年6月21日(日) 
開催時間: 12:00 CEST(スペイン時間)、19:00 JST(日本時間)より
所要時間: 2時間半~最大3時間
会場:オンライン
参加無料。要事前申し込み。
参加申込要リンク: https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_nWEMsmC5RdKU1bsPLswrJA ※参加を希望される方は上記リンクより、ご登録ください。定員になり次第、登録を締め切らせていただきます。
 
出演者プロフィール:
山田玲司
マンガ家、マンガ原作者、画家、文筆家、文化評論家。
1966年東京生まれ。
多摩美術大学絵画科(油画)在学中の20歳の時に漫画家デビュー。以降、商業誌で30年以上の連載を続けて来た。代表作は『Bバージン』『ゼブラーマン』『白亜』など。
2003年には各界の偉人にインタビューして漫画にするという対談形式の漫画「絶望に効く薬」を開始。 オリバー・ストーンやジョージ・ルーカスなど300人以上と対談し、その豊富な経験を糧にして社会論、恋愛論、人生論などの本を書き、『非属の才能』がベストセラーに。
現在、マンガはもちろん絵本、絵画、ネット配信番組など活動は多岐に渡る。
 
きたがわ翔
マンガ家、マンガ研究家、画家
1967年静岡生まれ。81年に少女漫画誌にて13歳でデビュー。高校卒業後活動の場を青年漫画誌に移し、漫画表現の探究と研鑽を続けながら、来年でキャリア40年を迎える「漫画の鉄人」。
主な代表作は『19nineteen』『ホットマン』『デス・スゥイーパー』など。
山田玲司とのネット番組「れいとしょう」やYouTubeでの漫画講座など、その卓越した技術と漫画に対する膨大な知識で、世界に日本のマンガの真髄を伝えていく活動も続けている。
 
マルク・ベルナベ
日本語通訳・翻訳家
1976年バルセロナ・ラメトラデルバレス生まれ
2000年よりマンガ・アニメの翻訳家として活動を始め、的確な翻訳でこれまでに何百ものエピソードを手がける。また、スペイン語話者を対象とした日本語及び日本文化の教育にも携わっており、「Japonés en viñetas(マンガで日本語)」シリーズ (ノルマ出版)等を出版している。
その他、翻訳通訳会社Daruma Serveis Lingüístics, SLの創始者及び社長を務めるほか、最近ではウリオル・エストラーダ氏との共著で「501 mangas que leer en español」 (2019年、ノルマ出版)を発表した。