
スペイン、ポルトガルの皆さま
はじめまして。武田康孝と申します。
去る4月中旬、森藤桂子の後任としてマドリード日本文化センターに着任しました。
スペインでの生活も間もなく2か月が経とうとしていますが、マドリードの街並みはどこも美しく、通勤途中で思わず景色に見入ってしまうこともしばしばです。
一方、スペイン語はこれまでに一度も学習したことがなく、まだ「Hola!」「Con tarjeta, por favor!」くらいしか言えずもどかしい思いをしています。
多くの方々とスペイン語でお話しできるよう、これから努力する所存です。
国際交流基金における私のこれまでのキャリアは、韓国での4年の駐在含め、主にアジア各国と日本をつなぐ事業が中心でした。
ヨーロッパでの勤務は初めてですが、スペインでの勤務が国際文化交流に対する自らの知見と経験を豊かに広げてくれると信じています。
という私も、過去に一度だけ仕事でスペインとポルトガルを訪れたことがあります。
マドリード日本文化センターがオープンした2010年4月、オープン記念事業として実施した能楽公演の担当者として、能楽師の皆さんとともにマドリード、バルセロナ、リスボンに出張しました。
その際、公演にお越しくださったスペイン、ポルトガルの方々から、能や他の日本文化に対する思いをお聞きし、その関心の高さと情熱に驚かされました。
早いものであれから15年が経ちましたが、現在のスペインの方々にとって、漫画やアニメ、日本食、日本への旅行などを通じて、日本は確実により近い存在になっていると感じています。
国際交流基金のスタッフの一員として、様々な日本文化をご紹介することを通じスペイン及びポルトガルの皆さんに、日本のことを幅広くまた深く知っていただけるよう努力してまいります。
皆さまにお目にかかれるのを楽しみにしております。
武田康孝(Ph.D.)
略歴
2007年4月 国際交流基金採用
2012年4月~2016年5月 ソウル日本文化センター副所長
2020年7月~2022年3月 アジアセンター文化事業第2チーム長
2022年4月~2025年3月 関西国際センターメディア開発チーム長
2025年4月~ マドリード日本文化センター所長